2018/04/12

節約があなたの資産形成にもたらす効果


以前、セミリタイアについて記事を書きましたが、資産形成において間違いなく有効な事は節約です。今日は節約のお話しです。



節約があなたにもたらす効果


チャールズ・エリス先生が『敗者のゲーム』で、投資に関して敗者のゲームと言及しているように、ミスをしない事が結果的には絶大な効果を現します。


節約のプロがいるかは不明ですが、支出を管理する事は積極的に勝負を決める一手にならないまでも、資産形成においての勝利に貢献する事は間違いありません。収入から支出を引いたものが貯蓄となる人が大半を占めるからです。


以前の記事で、収入の2割を強制貯蓄が資産形成に繋がると書いています。しかし、誰もが収入の2割を貯蓄出来るかというと難しい事もあるでしょう。


格安SIMを使った通信費節約等の細かな部分は下記の個別記事に任せます。ここでは単純に節約があなたにもたらす効果を紹介します。

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生活防衛費の低減


2年は欲しいところですが、最低1年は生活防衛費を確保するようオススメしています。生活防衛費とは、何かあった際、自分や家族を守る為のお金です。


この部分は節約をする事で大きく変動します。月々の平均支出が25万円なら年間300万円は必要です。節約をして20万円の支出でやりくり出来るなら年間240万円で足りる事になります。切り詰めて15万円でも生活出来る事を分かっていれば180万円でいけます。


その分、早く投資を行う事で、超長期で運用に回せる分が増える事は非常に効果があります。


山崎元先生は長期投資をしてもリスクは一緒と言っています。確かにリスクは変わりません(ここは完全同意なのです)が、一年前に保有した株式投信と30年間保有した株式投信では、運用期間中に得たリターンに隔絶の差があります。乱暴に言えば配当だけでも確実に30年分の差が出ます。なので、少ない金額でも早く長くが鉄則になります。


ちなみに生活防衛費は完全リスクフリーかつ流動性の高い資産で保有します。運用は一切しません。各家庭により差はありますが、定期預金が良いでしょう。換金性能が高いです。人によっては3ヶ月分の生活費を定期預金、残りは個人向け国債でも良いかも知れません。



精神的な安定性


生活の最低コストが分かる事で、様々な事が分かってきます。

・現在ある資産で何年生きられるか

・最悪、転職してもどの程度の収入なら生活可能か

・老後の生活もシミュレーションが用意です

・運用の利回りばかり考えているが、実はこれくらいの利回りで十分そうだ

等々。


ネガティブであればある程、安心感は強まるでしょう。数ヶ月程、必要最低限のコストで生活してみると意外に不必要なものが分かったり、お金がかかっても大事にする部分が見えたりするかも知れません。


私の場合だと電気代は高くついても人間らしい生活の為にある程度の出費は必要。その分、通信費は格安SIMで十分、とかになります。



まとめ


生活コストを低減する事で、

・生活防衛費が早く溜まるor長期に運用に回せる資金が作れる

・将来の事を計算しやすくなり精神的安定を得やすい

という効果があります。人間的生活を無視するような節約をする必要はありませんが、少し考えてみるだけで、数十年後に大きな差が出るかも知れません。


余談


今でこそ生活防衛費は、どの投資ブログを読んでも書かれていますが、私が初めて目にしたのは「投資戦略の発想法」という本の中でした。他の方はどうなんでしょう。




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