2018/04/02

評価損益は気にしなくていい


常日頃、尊敬する山崎元先生のコラムが更新されていました。無料で読めて良いのかと思いますが、素直にインターネットの恩恵に預かっています。

コラムの中で、『評価損益は気にしなくていい』という言葉が出ており、なるほどその通りだと思っていたので、個人的に思う事を記事にします。


私の結論は評価損益を気にしても仕方ないので放置する、です。


今日はリスク資産の評価損についてのお話しです。



まずは山崎元先生のコラムを紹介


ダイヤモンド・オンライン(DOL)
山崎元のマルチスコープ
http://diamond.jp/category/s-yamazaki

最新の記事
http://diamond.jp/articles/-/164982


投資やお金に関する事が、商売する側の人間からではなく一般人向けに歯切れ良く書かれています。本職は金融商品を売る側に属しているのに大丈夫かな、とは思いますが昔からこうです。


心配なのは、お金を払って本で読むべきような事を無料で出している事です。ありがたい事です。



で、私は評価損益は気にしてないのか?


もちろん気になります。値上がりは放置ですが、損失は精神ダメージ大きいですね。レバレッジ2倍くらいでプロスペクト理論が効いているくらいの気がします。「人は得をするよりも、損をしたくない思いの方が強い」というアレです。


ですが、リスク資産に投資をして、私なんかのような下層民がリターンにあやかるには放置せざるを得ないのです。リーマンショックくらいになると、どうしようも無いので諦めつつ、少ないお金ながら暴落した株式を買い漁るとか出来るのですが。。



私の評価損益を気にしない方法


3ヶ月毎にリスク資産、流動性資産をチェックして割合を管理しています。これは割と有効と思います。


評価損益は確かに3ヶ月前と比べてどう、とか見る事になるのですが、記録をつけている目的はその時点での老後資産の金額と、リスク資産と流動性資産の割合です。


かれこれ10年以上、Excelで管理しているので評価損は気にしなくなっています。昨年はリスク資産比率が上がり過ぎて悩むくらいでした。(日本株をほとんど処分しました。)


紹介した山崎元先生のtweetで、目的は貯蓄額であり利回りではない、みたいな事が書かれていましたが、意外に私は出来てるような錯覚に陥ってしまいます。ですが、ほとんどの人の目的は金額だと思います。


一部の天才以外の個人投資家は、自身の能力で未来のリターンを決める事は無理なので出来る事といえば自分でとれるリスクを管理するだけです。評価損益は気にしなくて良い、というか気にしてもどうしようも無いと言った方が良いかも知れません。


私の場合は、大体リスク資産50%、流動性資産50%を目安にしています。昔はリスク資産ばかりでした。今は家庭もありますが、流動性資産があるので、標準偏差の2倍くらいの下落がきても買い向かう余裕があるのは大きいです。


私の管理の仕方の場合、投資信託や株式の損益よりも全体としての金額を見る、という形になってくるので、一喜一憂してしまう人にはオススメだと思います。



まとめ


・個人で出来るのは取れるリスクの管理のみ

・損益を気にしても未来のリターンは分からない

・ポートフォリオ全体での現在価値だけ確認する



参考記事です
なぜ株式投資で利益を得られるのか





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2018/04/01

家族持ちサラリーマンなのにセミリタイアについて検討した結果


ブログを書き始めて、色々な人のブログを見るようになりました。投資系のブログも見るのですが、吸い寄せられるように見てしまうのはセミリタイア系です。完全リタイアは難しいけど、セミリタイアという言葉が魔力をおびているのでしょう。

可能であればセミリタイアしたい!! でも現実的にどうなんだろう。大雑把に考えてみるのは無料です。今日はセミリタイア(妄想)のお話しです。

独り身なら、どこかで貧困セミリタイアしていたかも知れませんが、妻と子がいますので現実が常に目の前にあります。まるで株式は経済に先行するかのようです。



とりあえず結論から


やはり家族持ちでは厳しい。特にお金。頑張れば60歳でリタイアは可能かな、というところです。


もしかすると記事内に、お金の事で将来不安な人の参考になる部分があるかも知れません。




セミリタイアしたいのか?


常日頃、働きたくないでござると言っている私。金曜の夜が一番楽しそうといわれる私。家族三人が生きていける資産があれば迷わず選びたい。


職場の人間関係や仕事のプレッシャーから逃れられるなら逃げたいのが本音。あと、単純に働いていない時間が好き。自分だけなら食事は、朝はパン、昼はオニギリ、夜は味噌汁と白飯と納豆。足りない分はマルチビタミン。娯楽は図書館での読書、スマホとPCのネット環境があれば楽しく生きていける自信があります。健康対策は散歩かジョギングで十分でしょう。



生活費から考えてみる


我が家は月に20万円の現金があれば低いなりに生活は成り立ちそうです。修学旅行の積み立てや、親族の集まりで渡すお年玉とかが足りない分は年数回アルバイト的な仕事をすれば賄えそう。とはいえ、貯蓄で逃げ切るのは無理なので労働は必要です。


仕事量を減らしフリーランスとして生きた場合、問題は年金、健康保険、住民税。。きっちり支払うとなるとハードルは高い。300~350万円くらい稼ぐ必要がありそう。


それなら、今の職場の方が給料良くて労働時間少ない気がする。そもそも年間300万円の仕事を受注出来る器量がありません。サラリーマンの優遇っぷりを改めて痛感させられます。時給換算したサラリーマン最強!


私の実力だと、精々、昔お世話になってたお客さんへ営業をして、月々数万円くらいの仕事は頂戴出来ても生活はままならない。少しは伸びるかも知れませんが、どう考えてもサラリーマンをしている方がお得です。


今より働くのを少し減らすという方法は無理、という結論。残念。上に書いた昔のお客さんに、フリーで年数件の仕事を貰えるようにしておくのは良いかも知れません。副業というだけでなく、いざという時、実績を作っておくのは良いかも。ブログが慣れてきたら2018年中に1件を頑張ってみよう。



投資で何とかならないものか


こちらは余裕で無理と即答。なにせ老後資産を貯めている最中なのです。60歳までに2,400~3,000万円くらいは用意しておきたいところ。いまだと700~800万円くらい足りていない感じ。

参考記事です 
【運用状況】私の老後用資産を公開


現在の貯蓄ペースでも、あと7年くらいはかかりそう。子供の成長につれ支出が増えてくると10を見ておく方が安全です。株式投資もリーマンショックからの回復で幸福の時代をそれなりの期間享受してきたので、受難の時代を耐え忍ぶ事が長期間ありそうです。ポジティブに考えると老後資産を安く仕入れるチャンスではありますが。


やはりサラリーマンに勝る投資法は無い様子。投資で食べるという選択肢は無しという結論。



結局、セミリタイアは無理なのか


今すぐは無理。あと6~7年は貯蓄をしたい。老後資産がある程度貯まったら、子供もそこそこの年齢になっています。


児童手当は全額貯金しているのと、少しずつ貯めている子供用貯蓄で大学の学費諸々はクリア。一緒に住みながら国公立なら何とかなる。。


現実的なところでいくと、私が50歳くらいには老後資産やら、学費くらいは何とかなりそう。


私の老後が60歳からと考えてみる。60歳はリタイアの世界です。そこから年金支給が65歳と楽観的に想定しつつセミリタイア資金を貯蓄をしていきます。生活費20万円が何とか文化的な生活水準として55歳くらいにはリタイアしておきたいです。


実現可能か計算してみます。50代の私をアルバイトやパートで雇ってくれるのかは分からないし、月々どれくらい稼げるかも不明。本当に適当な数字で年間100万円を稼げるとしておきます。年金関係は貰える額が減るけど支払い免除は通りそう。住民税もほとんど無し。健康保険が最低限は必要です。


不足する年間200万円くらいの不足を貯金するとなると、2年間貯金して1年セミリタイアが可能なようです。


イベント等を逆算して考えると現実的には50歳から8年かけて貯金して、残り2年がセミリタイアとかになりそう。。もはやセミリタイアとも言えないレベル。。大人しく60歳までは労働が必要になりそうです。。



まとめ


・セミリタイアはしたい
現実的には圧倒的資産不足
・投資で期待など妄想はしない
・セミリタイア出来ても58歳から
・もはや普通にリタイアが最大限のご褒美


妄想はしてみるものの、やはり現実は厳しいですね。ブログ見てると独身の方が圧倒的なのも納得です。


とはいうものの、うちは私がリストラされてりして就職先がない場合、最悪は妻と二人でパートなり何なりをすれば貯金を減らさず生活は出来るかと思います。


50歳までにお金に関わることを大方用意終わらせて二人で生活に必要な分を働く。案外、これが私なりに理想的なセミリタイアなのかも知れません。


二人で働くという選択肢は無かったので、最後に凄い案が出ました。世の中は上手く出来ていますね。




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新年度なので少額投資のすすめ


今日は日曜日ですが、新年度の会社も多いと思います。それに合わせ新社会人も多いでしょう。


別段、新社会人である必要はありませんが、若い人ほど少額でも構わないので投資をやってみたら良いのになぁ、と思います。ちょっとだけ、投資のお話しです。


少額投資で儲かるの?


投資の未来は誰にも分かりません。というか、少額なので儲かりません。代わりに大きな損もありません。現物株式か投資信託であれば買った分以上の負債は発生しません。


ですが、経験値として触っておくことはメリットですし、少額であれば全額吹っ飛んでも大した事はありません。私は東京電力株で90%吹っ飛んでいますが生きています。投資に興味を持ったり、意外に大きい値動きを感じられるという面では良い面が多いと思います。


今は100円からでも全世界株式の投資信託が買える時代です。楽天ポイントがあれば、楽天証券で投資信託を買う事も可能です。様々な会社や利益構造に興味を持つ事になれば、少し豊かなことがあると思います。




少額投資についての参考記事です。


20年の労働と切り詰めた生活と投資を乗り越えられたらセミリタイア、その後10年を切り詰めて生活出来れば、ちゃんと税金&年金を払いながらリタイアが可能です。


仕事が憂鬱な人にも、健全な投資はオススメするのであります。はぁー、氷河期世代の私は明日からまた仕事頑張ります。




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月ごとにお金を閉じるメリット


4月1日ですのでお小遣いが更新されました。

改めて月ごとにお金を閉じることのメリットを述べます。今日はそのようなお話しです。



メリットと月ごとの管理方法


一ヶ月の支出を確実にそこで止める事が出来ます。生活予算を事前に決めていれば、給料日のズレ等での予算不足が無くなるので管理も楽になります。


現実的な管理の仕方とすれば、下記のような流れになると思います。

①給料日
②貯蓄等を最優先で別口座に移動
③翌月生活費出金(食費、雑費、お小遣い等)
④月初めより支出開始
⑤光熱費の口座引き落とし&クレジット利用分引き落とし
⑥余った金額の管理


ほとんどの人は無自覚で出来ていると思いますが、思ったより貯金が貯まらないと感じている人は数ヶ月我慢してお試し下さい。やっている事は特別な事ではなく、単純に引き出したお金を月初めから使い、翌月はまた引き出したお金を使うだけです。とりあえず②は必ずしておかましょう。


月初はお金に余裕があり、月末は苦しくなります。多くの人が小学生の時にお小遣いで学んでいると思います。大人になって基本を忘れてお金で苦労しては悲しい話です。


一人暮らしをしている人は水道光熱費でのブレがあると思いますが、12月、1月、2月の平均を取っておけば、大きく外さないと思います。私は夏冬ともエアコンとサーキュレーターを常時稼働していますが、電気代は冬の方がかかりますし、ガス代は冬は跳ね上がります。夏よりも冬の方が温度差が大きい事が原因です。春、夏、秋で余った分は貯金か投資に回しておきましょう。



本当にこんな事で貯金が捗るのか?


私の経験値的なものですので、万人に有効かどうかは不明ですが、

・月初に使えるお金を先に準備する事

・月末まで予定内のお金で遣り繰りをする事

・不必要に口座のお金に触れない事

この辺りをシンプルにする事がメリットになっているとは思います。目的は貯金であり、手段はシンプルな方が結果的には効果があるのだと思っています。


楽天ポイントを讃えている私がいうのは納得いかないと思う人もいるかも知れませんが。。



クレジットカードについて


クレジットカードの支払いもあると思いますが、極力固定費だけにして月々の生活費を分かりやすくする方が良いです。カードの使用はデビットカードか現金に任せます。契約しにくいネット回線の支払いや、変動する光熱費の支払いのみ泣く泣くクレジット利用くらいが丁度良いと思います。


ポイントの有利さより現実に残るお金を重視しましょう。リボ払いを笑う前に自身のクレジット利用額を確認する事で気付く事も多いと思います。


ポイントはお金に次ぐ利便性があります。ただし、目的が生活を豊かで有利にする為にカードを使っているのだとすれば、目先のポイントに捕らわれず最終的に手元に残る現金を重視しましょう。



実際のところの私の現実


お小遣い制ですので月末は小学生より貧乏だったりします。昨年末は妻の実家に帰省していましたが、確か財布の中に300円くらいしか現金がありませんでした。


甥っ子姪っ子と出掛けた帰りにアイスを買ってあげようという時に現金が無いのでローソンのみと言う縛りをつけたくらいです。出張で貯まったじゃらんポイント→Pontaポイントがそこそこあったので大盤振る舞いしました。現金も無いのに好きなものを買って良いと言ったので年末的な盛り上がりは演出出来ました。義姉が子供からPontaは魔法のカードという話を聞いたそうです。



まとめ


まずは支出の管理を徹底しましょう。株式のリターンがコントロール出来ないように、収入も思った以上に安定して上昇はコントロールが難しいです。


ですが、支出のコントロールは誰もが出来る事に偉大さがあります。低脳な私でも出来る貯蓄方法の一つです。




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2018/03/31

我が家の投資に対する出口戦略



Twitterを見てると投資における出口戦略という言葉が出ていました。


我が家も投資をしており、老後を迎えた時の出口戦略は必要なので書いておきます。


今日は我が家の出口戦略についてのお話しです。



いきなり回答


今まで淡々と積み上げてきたので、淡々と取り崩しをしていきます。元々が老後資産ですので、これ以外に方法が思いつきません。これで終わりだと寂しいので、少し説明を入れていきます。


何度か書いておりますが、来年からつみたてNISAをはじめます。こちらが一番分かりやすい戦略と思います。


2019年1月から2037年12月までの19年、毎月つみたてNISAでVTI投信を夫婦で月66,666円を積み立てます。(2018年度つみたてNISAは間に合わなかったので、通常NISAを2018年初頭に80万円分購入しています。そういえば高値掴みが得意だったのを思い出しました。。)


積み立てたVTI投信は、2038年1月より購入当時の口数分を淡々と取り崩します。約19年取り崩し期間があります。年金がプラスされるとそれなりに生活出来るベースは作れると思います。


もちろん、株式暗黒時代が長期に渡って続く可能性もありますので、不足分に関しては今までの貯蓄を取り崩しながら対応します。状況によっては年老いていても労働が必要かも知れません。


想定として、VTI投信が20年かけて倍になっていて非課税で取り出せれば十分と思います。思った以上に利益がある時は、マイナス期間も考えて安全資産にうつしておきます。


こんな感じで、緩く考えていますが、そこまで楽観的にも悲観的にも思っていません。


現在は妻分のつみたてNISA枠760万円(19年間分)の貯金を頑張っています。私のつみたてNISA枠については、現在の職場に席があるなら、ボーナスを充てれば良いと思っています。もしリストラ等があった場合、海外ETFを徐々に売って、つみたてNISAに変換していきます。



つみたてNISAの期待額


こういう時は外れてても良いので、自分の想定金額を書いておく方が良いでしょう。甘過ぎるという意見は喜んで聞きます。書く事で読み返したり、間違っていた時の反省材料となります。


投資額66,666円なので、信託報酬等を考えて120,000円~125,000円くらい。2倍の132,000円とかあれば十分です。悲観的でも楽観的でも無いと思います。


年間3.6%なら債券も合わせた方が良いのでは?という考えもありますが、せっかくの非課税口座ですので株式一本でいきます。なるべく簡単にしておきたいのです。積み立て期間中に大きな暴落や、長期間の株価低迷が続いた場合は資産全体のキャッシュとの配分を見ながら十分調整可能です。


とは言っても自動リバランスは欲しいので、楽天証券がバンガード・ウェルズリー・インカム・ファンドを楽天シリーズで出してくれる淡い期待をしておきます。興味がある方は検索を。今は話題にすらなりませんが、これは良いものです。


ぐぐったらNightWalker's Investment Blogさんの記事で紹介されていました。

ウエルズリーインカムファンド 2017/2
http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2017/02/20172-e540.html



20年という時間にフォーカス


既に書きましたが、20年間というそこそこ長期で期間がとれるので、過去のS&P500を参考にした場合、ドル建てでは20年間保有しての元本割れはありません。勿論、将来を予見出来るはずもありませんが、私などの業務能力よりは余程信頼がおけます。


過去を例に出すと1940年から2017年77年間で、20年間保有した場合で9つの年が2倍以下の結果となります。それ以外68年間は20年保有した場合、2倍を超えている、という事です。豊穣の時代に当たれば20年間で4倍以上という年もそこそこ見当たります。


計算はWikipediaに書かれているS&P500の各年末の増益率を元に、Excel先生に計算して貰いました。元シーゲル派の私でさえ、低め低めの予想は立てるのです。


マルキール先生がいう受難の時代が上記の9年に重なっているかと思います。


ちなみに20年間保有で元本割れはないと書いていますが10年間保有の場合、元本割れをしている年はあります。参考にスクリーンショットを貼ります。見にくいかも知れませんがご容赦下さい。

単位が¥となっているのはスルーして下さい



1965年、1968年、1999年、2000年の4つの年です。1965年に買った場合、20年間保有でも1.8倍です。1968年は20年間保有時に2.3倍となっています。


1999年、2000年に保有したものは元本割れをします。ITバブル崩壊とリーマンショックの両方を直撃しています。まだ20年間保有の結果は出ませんが、ここらへんも危ないかも知れません。


過度の期待をしないように、マルキール先生は『バック・ミラーだけを頼りに運転するのは危険だということだ』と仰っています。同じように悲観についても過去ばかり見すぎないように注意をしましょう。


まぁ、2018年3月時点で私がやらかした年明けのVTI投信一気買いも、2038年初頭にはこんな事もネタになるくらいと思います。


贅沢な選択肢が多い


今後、アメリカの時代は終わり、中国やインドの時代がくるのでは?アメリカのみでなく先進国株式や全世界株式の方が良いでは?という意見があるかも知れません。


これは贅沢な悩みです。全世界株式の信託報酬も安くなっていますし、eMAXIS Slim先進国株式インデックスにおいては驚異的な低信託報酬です。これに対してアメリカのみで良いのか、となります。昔からすると信じられない程の贅沢な悩みです。


とはいうものの、S&P500で考えると売上ベースでは既に世界分散がされています。アメリカという国の株主への姿勢や、イノベーションが生まれてきた土壌、労働人口の比率、現時点では世界最大の強国を考えると、VTIという選択肢は悪くないと考えています。


S&P500と小型株まで保有出来ます。昔、本家VTIが買えない時代、IVVとIJRを保有していたのを思い出します。今もIJRが残っています。


むしろ、2017年のようなFAANG銘柄主体の恐るべきリターンは、ITバブル崩壊の時のように長期低迷もセットになっていそうで怖いです。もし、アメリカが長期低迷した場合、分散していても同じように低迷をすると思います。それくらいに世界は小さくなり綿密に繋がってきています。日本に至っては言わずもがなです。


戦術レベルの話になりますが、私は海外ETFのほとんどはアメリカ中心で保有しています。完全に引退する前には、この一般口座で保有している海外ETFは処分しておきたいので、アメリカのみが好調で、各国のPERが低迷している時があれば、その部分を特定口座の投資信託で持つのも悪くないかと。メインはアメリカ株式、サテライトとしての他国株式です。


問題はアメリカを除く先進国株式への投資手段が現在は海外ETFくらいという事でしょうか。。欧州配当貴族投信というようなものも出ているので、今後、楽天・バンガードシリーズで何か出てくるのを期待しておきます。まさかのeMAXIS Slim S&P500インデックスも期待しておきます。




たとえ失敗しても


つみたてNISAだけで生きていくワケではありません。今から20年後には、世界も大きく変わっている事でしょう。私の環境も大きく変わっていると思います。


ただし、分相応な暮らしを心掛けていれば、生きるという一点において悲観的になる必要はありません。資産形成で書いてるシリーズをまとめると下記のような感じになります。


投資という剣→VTI投信に非課税をエンチャント

節約という盾→今まで通り収入内での無理しない生活

資産という鎧→海外ETFとキャッシュ

時間という魔法→魔法扱いで良いでしょう
※私を例にあげると月々余った余裕資金を投資に回せれば39年後に受け取る事も可能です。たった年10万円でも全世界株式に置いておけば、それなりのリターンは期待が可能です。


足りないのは、労働という自動資産回復アイテムくらいですね。目指すは10年後くらいまでに、何か生活の足しになる副業か脱出先を構築しておきたいところです。



まとめ


・つみたてNISAを使う

・19年かけて積み立て、19年かけて取り崩す

・ある程度、年金を期待している

・リターンには期待も悲観もし過ぎない

・少ない時は不足分を他の金融資産でまかなう

・思った以上にリターンが大きい時は、暴落対策として取り置きをする

・VTI投信単騎なのでサテライトとしてアメリカ以外の株式クラスを保有して強化可能




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2018/03/30

なぜ株式投資で利益を得られるのか



このブログでは、投資=株式ばかりが出てきます。一般の人が手間をかけずに資産形成の最適解と思っているからです。

ブログで文字ばかりの説明は無理と投げ出していましたが、自分なりにゆっくり書いていこうと思います。

今日は株式投資のお話しです。



株式投資に対する一般的なイメージ


①投資って儲かるの?怪しい。
②一部の天才やプロだけでしょ?
③お金が無い。ギャンブル。大損する。自分には無理。

こんな感じでしょうか。
とりあえず下に回答を書きます。



回答


①確実に儲かる話などはない。
②プロも素人もリターンは殆ど同じ。
③100円から投資が可能です。投資額以上の損失はありません。



何を買えば良いのか?


ネット証券の口座を解説し、iFreeS&P500インデックスという投資信託※を毎月定額で積み立てて買い続けるだけです。積み立て金額は、各人の状況に依りますが、手取り給与の10~20%を目安にします。
※アメリカを代表する大・中企業500社の株式に投資します。

サラリーマンが資産形成する最適解ともいえる戦略です。あとは長期に渡り保有し続けることです。


普通の人が最も心配する元本割れ




『ウォール街のランダムウォーカー』からの出展です。アメリカ市場に株式投資した期間と年平均リターンの散らばりを表しています。1、5、10、15、20、25年間と比べると長期で保有する程、元本割れの可能性は減っていきます。


Wikipediaで調べれば簡単に分かりますがS&P500を20年保有した場合、ドル建てでの元本割れはありません。


もう一つ画像を上げます。

ジェレミー・シーゲル教授が調べたのが上記の図です。200年間、株式、長期債券、短期債券、金、現金(ドル)を保有した場合のリターンです。インフレ調整後データとありますので
現金の目減りが恐ろしいです。私が小さい頃の少年ジャンプは160円くらいでした。日本ですらインフレはしています。一般市民には購買力の維持すら厳しいものがあります。


何より株式の上がり具合と数値が異様な事を確認して貰いたいです。アインシュタインが複利は人類最大の発明とか言ったとか言わないとか。



実際のところどうなのか


資本主義アメリカを代表する500社のリターンともいうべきものS&P500指数のチャートです。

ITバブル崩壊とリーマンショックという危機的状況すら乗り越えています。買い場といえば絶好の買い場でした。100年に一度と言われたリーマンショックでさえ、3年で乗り越えています。ITバブル崩壊の方が回復に時間を要しています。

ジェレミー・シーゲル教授によるとインフレ調整後の200年超長期リターンは6.8%という事です。ピケティ氏が『21世紀の資本論』で、資産家の資本収益率が5%もあって卑怯過ぎる!とか言っているようです。債券や土地投資無しで株式のみで考えると、割と妥当な数値とも思えます。



投資のプロも素人もほとんど同じ根拠


またまた『ウォール街のランダムウォーカー』からの出展です。

投資のプロが市場平均よりも更なるリターンを上げるために、儲かりそうな銘柄を調べ上げて運用してくれるものをアクティブ運用といいます。アメリカでの調査結果になるのですが、代表的な指数であるS&P500よりも高いリターンを上げているものは残念ながら上記の図の通りです。確かに市場平均を上回るものもありますが、過去のリターンが良かった事が今後のリターンを保証するものではありません。また、生存バイアスによって、市場平均に負けたものは必然的に売れなくて消え去っています。それを考えると市場平均に連動するパッシブ運用で十分となるのです。


主に負けている理由は、プロの銘柄選択が悪いのではなく、プロが選ぶことに対する高い手数料(年1%程度)がかかる為、単純にその分がリターンを蝕んでいる事が多いようです。実際に負けているといっても2%程度までに集中しています。


まとめ


・株式は長期で持ち続ける事で元本割れリスクは低減する

・超長期では驚くべきリターンをあげている

・一般人がそれを利用するならiFreeS&P500インデックス投資信託は最適解である





おまけ  ~株式理解の"6step"~


文字ばかりのおまけです。可能であれば今後わかりやすく修正予定です。。

世の中には様々な企業があります。


①人間が生活をする上で、何かをすると、何かしら企業のお世話になり、その企業に利益が出ます。


②例えばiPhoneを使いAmazonでパンパースを買おうとすると、アップル、Amazon、P&G以外にもスマホ部品メーカーやクレジット会社、配送会社など様々な企業にお金が動きます。


③もっとも重要な事は、株式会社で働いているほとんどの人は、日々の労働を株主の利益の為と考えていない事です。


④目新しいビジネスでなくとも、世界中でマクドナルドのハンバーガーは食べられ、トヨタ車は走り、体調を崩した人は薬を使います。その度に色々な会社が儲かることになります。


⑤そして日々新しいビジネスや競争が生まれ、新しいテクノロジーもそこから生まれ、その成長は株主市場へも反映されていきます。


要するに人間が絶滅しない限り、経済活動は行われ、利益は資本として様々に移動し、世界は成長を促されます。


例えば、あなたが1000万円の資本を投下したとします。イメージして下さい。株主のあなたが経営陣へ求めるものは何よりも利益のはずです。利益を求めないものは寄付で良いのです。下記画像は勝手なイメージです。



流れとしてはこうなります。


あなたの資本は株式を通して、優秀な経営陣へ運用が託されます。労働力である従業員は会社へ利益を上げると共に、経済の担い手として消費も行います。結果、世界は成長を促されます。一般人が資本提供するだけで、各企業のエリートや労働者が自分の代わりに利益を上げる活動をしてくれるスーパー優先権が株券となります。

一社だけだと倒産リスク等が不安という場合、先に上げたiFreeS&P500インデックスといった市場平均へ投資がオススメです。




リターンの源泉についての注意

上記では株式を分かりやすく伝えようとしましたが、株価が上がる事と企業の成長はイコールではありません。実際は、国債や預金のように確定した利益のものでなく、業績悪化や倒産等も含めたリスクに対してのリターンが、株式を長期保有するリターンの源泉です。


この考え方については山崎元先生の説明が非常に参考になります。下記に参考の記事を貼らせて頂きます。

【参考】
山崎元「ホンネの投資教室」

「経済成長」に賭けるより「マーケット」を信じよう

column.ifis.co.jp/toshicolumn/rakuten-01/84147





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2018/03/29

インデックス投資を考えているなら東北投信の記事を読もう


東北投信という投資ブログがあります。

以前書いた記事で少しご紹介しましたが、ここ最近の記事が素晴らしいです。


インデックス投資を考えているなら、まずは東北投信を見てみましょう。今日は東北投信さんのお話しです。



何が素晴らしいのか


紹介されている投資信託の最大損失率が書かれている事です。投資をする時は良い面ばかりを見ますが、損失についても非常に分かりやすく説明されております。


また、平均リターンという期待値だけでなく、実質的には中央値は低く出る傾向なのでイメージとしてはこれくらいを想定しておくと良いよ、と書いている事も素晴らしいです。


株式投資なら長期保有で平均リターン6%と見込んでインデックス投資を考えている人にこそ読んで貰いたい記事が満載です。


最近の記事です。

損失の見込み額から考える「つみたてNISA(積立NISA)」のオススメ商品を選ぶ方法

【つみたてNISA】三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドに毎月1万円投資したら20年後いくらに?

【つみたてNISA】iFree S&P500インデックスに毎月1万円投資したら20年後いくらに?


ブログ内で紹介されている投資信託は、基本的に良質なものしか紹介されていません。そして長期投資をするに値する商品ばかりです。


それでも人間が存在する以上、リスク資産は必ず下落局面がやってきます。そして思ったほど儲からない事を経験すると思います。


期待リターンを上回るのは、いつやってくるか分からない2017年のような相場に資本を置き続けた時です。チャールズ・エリス先生のいう『稲妻が輝く瞬間』に立ち合う為にはそれ以上の下落局面の体験が必要です。


インデックス投資の期待値を高く思っている人には、ストンと入っていきにくいかも知れませんが、平均リターンと最頻値を調べると今後の投資に役立つことと思います。


ファンドの海さんのサイトはその点で非常に勉強になると思います。リスク資産の最頻値が簡単に見れる超絶優良サイトです。(10年くらい前、リスク資産の複利確率という記事でネット上のインデックス投資家が騒然としていました。)

ファンドの海



まとめ


「人間ならば誰にでも、現実の全てが見えるわけではない。多くの人たちは、見たいと欲する現実しか見ていない」とは、ユリウス・カエサルの言葉ですが、投資をはじめる時は自分に都合の良い情報ばかりを考えてしまいます。


まずは冷静になって、良い情報も仕入れつつ、最悪の展開も知っておくと2018年初頭のような急落も焦らず対応が出来ます。


良質なサイトはせっかくなので利用しましょう、というお話しです。



少し前に書いた実質リターンの記事です。

平均リターンだけでなく『実質リターン』をちゃんと考えてみよう





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