2018/03/30

なぜ株式投資で利益を得られるのか



このブログでは、投資=株式ばかりが出てきます。一般の人が手間をかけずに資産形成の最適解と思っているからです。

ブログで文字ばかりの説明は無理と投げ出していましたが、自分なりにゆっくり書いていこうと思います。

今日は株式投資のお話しです。



株式投資に対する一般的なイメージ


①投資って儲かるの?怪しい。
②一部の天才やプロだけでしょ?
③お金が無い。ギャンブル。大損する。自分には無理。

こんな感じでしょうか。
とりあえず下に回答を書きます。



回答


①確実に儲かる話などはない。
②プロも素人もリターンは殆ど同じ。
③100円から投資が可能です。投資額以上の損失はありません。



何を買えば良いのか?


ネット証券の口座を解説し、iFreeS&P500インデックスという投資信託※を毎月定額で積み立てて買い続けるだけです。積み立て金額は、各人の状況に依りますが、手取り給与の10~20%を目安にします。
※アメリカを代表する大・中企業500社の株式に投資します。

サラリーマンが資産形成する最適解ともいえる戦略です。あとは長期に渡り保有し続けることです。


普通の人が最も心配する元本割れ




『ウォール街のランダムウォーカー』からの出展です。アメリカ市場に株式投資した期間と年平均リターンの散らばりを表しています。1、5、10、15、20、25年間と比べると長期で保有する程、元本割れの可能性は減っていきます。


Wikipediaで調べれば簡単に分かりますがS&P500を20年保有した場合、ドル建てでの元本割れはありません。


もう一つ画像を上げます。

ジェレミー・シーゲル教授が調べたのが上記の図です。200年間、株式、長期債券、短期債券、金、現金(ドル)を保有した場合のリターンです。インフレ調整後データとありますので
現金の目減りが恐ろしいです。私が小さい頃の少年ジャンプは160円くらいでした。日本ですらインフレはしています。一般市民には購買力の維持すら厳しいものがあります。


何より株式の上がり具合と数値が異様な事を確認して貰いたいです。アインシュタインが複利は人類最大の発明とか言ったとか言わないとか。



実際のところどうなのか


資本主義アメリカを代表する500社のリターンともいうべきものS&P500指数のチャートです。

ITバブル崩壊とリーマンショックという危機的状況すら乗り越えています。買い場といえば絶好の買い場でした。100年に一度と言われたリーマンショックでさえ、3年で乗り越えています。ITバブル崩壊の方が回復に時間を要しています。

ジェレミー・シーゲル教授によるとインフレ調整後の200年超長期リターンは6.8%という事です。ピケティ氏が『21世紀の資本論』で、資産家の資本収益率が5%もあって卑怯過ぎる!とか言っているようです。債券や土地投資無しで株式のみで考えると、割と妥当な数値とも思えます。



投資のプロも素人もほとんど同じ根拠


またまた『ウォール街のランダムウォーカー』からの出展です。

投資のプロが市場平均よりも更なるリターンを上げるために、儲かりそうな銘柄を調べ上げて運用してくれるものをアクティブ運用といいます。アメリカでの調査結果になるのですが、代表的な指数であるS&P500よりも高いリターンを上げているものは残念ながら上記の図の通りです。確かに市場平均を上回るものもありますが、過去のリターンが良かった事が今後のリターンを保証するものではありません。また、生存バイアスによって、市場平均に負けたものは必然的に売れなくて消え去っています。それを考えると市場平均に連動するパッシブ運用で十分となるのです。


主に負けている理由は、プロの銘柄選択が悪いのではなく、プロが選ぶことに対する高い手数料(年1%程度)がかかる為、単純にその分がリターンを蝕んでいる事が多いようです。実際に負けているといっても2%程度までに集中しています。


まとめ


・株式は長期で持ち続ける事で元本割れリスクは低減する

・超長期では驚くべきリターンをあげている

・一般人がそれを利用するならiFreeS&P500インデックス投資信託は最適解である





おまけ  ~株式理解の"6step"~


文字ばかりのおまけです。可能であれば今後わかりやすく修正予定です。。

世の中には様々な企業があります。


①人間が生活をする上で、何かをすると、何かしら企業のお世話になり、その企業に利益が出ます。


②例えばiPhoneを使いAmazonでパンパースを買おうとすると、アップル、Amazon、P&G以外にもスマホ部品メーカーやクレジット会社、配送会社など様々な企業にお金が動きます。


③もっとも重要な事は、株式会社で働いているほとんどの人は、日々の労働を株主の利益の為と考えていない事です。


④目新しいビジネスでなくとも、世界中でマクドナルドのハンバーガーは食べられ、トヨタ車は走り、体調を崩した人は薬を使います。その度に色々な会社が儲かることになります。


⑤そして日々新しいビジネスや競争が生まれ、新しいテクノロジーもそこから生まれ、その成長は株主市場へも反映されていきます。


要するに人間が絶滅しない限り、経済活動は行われ、利益は資本として様々に移動し、世界は成長を促されます。


例えば、あなたが1000万円の資本を投下したとします。イメージして下さい。株主のあなたが経営陣へ求めるものは何よりも利益のはずです。利益を求めないものは寄付で良いのです。下記画像は勝手なイメージです。



流れとしてはこうなります。


あなたの資本は株式を通して、優秀な経営陣へ運用が託されます。労働力である従業員は会社へ利益を上げると共に、経済の担い手として消費も行います。結果、世界は成長を促されます。一般人が資本提供するだけで、各企業のエリートや労働者が自分の代わりに利益を上げる活動をしてくれるスーパー優先権が株券となります。

一社だけだと倒産リスク等が不安という場合、先に上げたiFreeS&P500インデックスといった市場平均へ投資がオススメです。




リターンの源泉についての注意

上記では株式を分かりやすく伝えようとしましたが、株価が上がる事と企業の成長はイコールではありません。実際は、国債や預金のように確定した利益のものでなく、業績悪化や倒産等も含めたリスクに対してのリターンが、株式を長期保有するリターンの源泉です。


この考え方については山崎元先生の説明が非常に参考になります。下記に参考の記事を貼らせて頂きます。

【参考】
山崎元「ホンネの投資教室」

「経済成長」に賭けるより「マーケット」を信じよう

column.ifis.co.jp/toshicolumn/rakuten-01/84147





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